二次創作の気持ちにケリをつけられた話

昔から二次創作の小説が好きだった。今でも好きで、自分も執筆をしている。多分、付き合い方や出会いが良かったんだろう。ピクシブでよくある原作死亡キャラ生存モノや無双モノなども好きと言えば好きだが、どちらかと言えばしっかりとしたものが好ましい。もっと砕けて言ってしまうと酔っていない作品がいい。その理由は昔読んだ二次創作の小説サイトで感動したからだ。金銀花という管理者が運営していたサイトで、更新しているかどうか頻繁に確認しに行ったものだ。そうでなくても好きな小説を読み返した。現在はもう見ることはかなわないものの、どうやら私にとってあのサイトと管理者は深い存在だったようだ。
それを自覚したのは最近まで頭を抱えていた悩みだった。先ほど私は二次創作を執筆していると言ったが、その作品が去年成功した。趣味に成功も失敗もないが、ピクシブでランキング入りしたのを成功といっても過言ではないだろう。当然私は嬉しかった。何せ20位以内に入ったからだ。ブクマもコメントもうなぎ登りで、私はそのジャンルで執筆を続けた。しかしそのジャンルは旬のジャンルで、爆発的な人気を博し、様々な作品が生まれた。必然私の作品は色褪せていき、ブクマも少なくなった。フォローが少しずつ減っていくのも精神的にきつかった。こうして書くとただの趣味なのに「ここまで悩むなんて馬鹿馬鹿しい」と思わなくもないが、在宅ワーカーで人との繋がりが薄い私にとってファンは大切な味方だった。
けれどそのファンの熱狂に踊らされるのもゴメンだった。何というか気持ち悪くなったのだ。原作死亡キャラ生存モノや無双モノは今でも好きだが、同時に見ていて痛々しい。二次創作のおかげで原作を知るファンはいるものの、その二次創作でお金をとるのは原作に失礼ではないか。とにかく、きっとまっとうなファンなら「何言ってんの?」と言われるような考え方になった。つまり考え方が変わっていったのだ。
当然、苦しんだ。ファンをとれば自分が気持ち悪くなり、自分をとればファンは離れていく。でも結局、私は自分をとった。だってやっぱりあの人のようになりたいから。たかが二次創作、だけどあの人のような作品を生み出していきたいという気持ちに嘘はつけない。